2015年8月26日水曜日

夏の終わりのバーベキュー大会!

8月16日(日)

そろそろ学校が始まることもあり、夏の思い出づくりに、バーベキュー大会を開催!

場所はうるま市にある、ちゅらゆいのもう一つの事業所「コミュッと!」にて。
夏休みとはいえ、あまり外で遊んでいないという子もいたため、ドライブも兼ねて少し遠出をしてみました。


男子が中心になって火起こしをし、女子は食材を切ったり、やきそばを作ったりの調理を担当。
何にもしない子には、「○○!ちゃんとやれー!!」なんて喝!も飛びます。


外はかなり暑かったので、焼けた肉をとったら家の中に入り、室内で普通に食べる……といった、あまりBBQらしからぬ光景もありましたが(笑)、みんなで食事をとる目的は、コミュニケーション力の向上であったり、そもそも家庭で食事が取れていない子のためだったり、それぞれの生活状況の聞き取りのチャンスでもありますので、そこはまあいいかということになり。

食後のだらーりタイム。(顔が出ているのはスタッフです)
ゲームをする子、甲子園をみる子、昼寝をする子、過ごし方はそれぞれですが、リラックスした雰囲気だけはものすごい。
 
 
聞き取りの中では、不安定就労についている子の職場環境についてや、多子世帯の子の家庭での状況など、重い現実も見え隠れしています。
しかし、それぞれに今後の進路について希望をもっているため、我々はそれをしっかり聞き取り、然るべき道、支援、へとつなげていかなければいけません。
 
 


また実は、今回は日曜日ということもあり、10名以上の参加予定だったんです。
ですが、風邪をひいた、起きられなかった、連絡が取れない……など、当日の欠席が相次ぎ、ふたを開けてみると6名のみの参加。


嗚呼、これがKukuluだよね……なんてことにはしたくない!


これまでの生活の中で、事前に予定を組み、それに合わせて自分を整え、約束を守る、予定をこなすという行為をほとんどしてこなかった彼ら。
自分が連絡をしないと周りがこうなるとか、それが自分にどう返ってくるかということが、あまり想像できなかったり、想像したくなかったりするようですが、今後しっかりと社会へ参加できるよう、我々が丁寧に寄り添わないといけないと感じています。


でもねー、せっかく来てくれるとおもってたのにドタキャンされると、大人も傷つくっつーの!
とか思いながら、いやいやKukuluも彼らにとってはまだまだの存在なのかもと反省したり、手を変え品を変え、彼らにボールを投げ続けていかなくてはいけません。


はー、まったく鍛えられるわ!!(笑)



というわけで、次回は19日の水曜Kukuluで会いましょう。


(やだ、写真が少ない!あとでもっと載せますー!汗)









2015年8月18日火曜日

履歴書をやっつけろ!

8月5日のKukuluは、6名+赤ちゃん♡の参加。
委託事業終了以来、久しぶりに会うメンバーもいましたので、近況報告に花が咲いていました。
 
早速のお昼ごはんは、男子のリクエストでハンバーグ。
もちろん今回も、買い出しからスタートです。
 
こねて、こねて、こねまくり、きれいに形を整えたら、
 
オーブンでじっくり焼き上げます。
 
お待ちかねのできあがりはこちら!
いわゆる「ふっくらジューシー」ってやつです。おいしそうでしょ?
 
買い出しの肉の量を見たときには、「誰が食べるんだ?!ここは相撲部屋か!」なんて思いましたが、そこはさすが食べざかり。
おかわり続出で、夕ご飯に持って帰りたいという子のために、慌てて取り置きしなければいけないほど(笑)
ナニハトモアレ、元気におなかいっぱい食べている姿が一番です。
 
 
食事の後は、高校生メンバーが気になりだしたアルバイトについて。
働いてみたいものの、自信もないし、わからないことだらけだし、そもそもなにがわからないかもわからない!なんて感じですが、「一番意味わからん!」という履歴書を書いてみることに。
 
今回挑戦したのは、それぞれ、建築関係、保育、介護の仕事につきたいメンバーです。

「久しぶりに文字書くから、手が震える!」とか、「めんどくさい!もう無理だ!」なんて大騒ぎしながらも、みんなと一緒なので、なんとか全員履歴書を書きあげることができました。
(……なんてあっさり書いてますが、実際はもっともっと大変だったの。笑)

Kukuluに通うメンバーは、ほとんどが生活困窮している世帯の子たちです。
早く自立したい、家計を支えたいと、それぞれが思いを持っているにも関わらず、今まで社会から孤立していたために、適切なケアも情報も得られないでいました。
それでも、「なんとかしたい!」と勇気を持って出てきてくれた子たちに対して、わたしたち大人は、しっかりと彼らのニーズに寄り添い、応えていくことが求められています。

自己肯定感を高め、相当な教育を受けることで、彼らは立派な社会人へと変貌します。
みんなのやりたい仕事が見つかり、実際に働き続けられる日まで、大人も子どもガンバロー!


……と、その傍らバトスピ部は、今日も熱い戦いを繰り広げるのでした。
 

次回のKukuluは、16日(日)のオープン。
夏の思い出に、BBQ、やっちゃいます。
はたしてみんな起きられるのか?!
 
 

2015年8月11日火曜日

8月21日まで!

みなさまこんにちは。


去る6月20日、21日に行われた、ダイモンカップを覚えてらっしゃいますか?
…忘れちゃった。って方はこちら ↓ をどうぞ。

http://kukulu-re2sch.blogspot.jp/2015/06/4_22.html


その両日にかけて行われた「社会△(さんかく)アクション」の報告展示会が、那覇市の沖縄銀行本店で開催されています!



△アクションとは?

ちゅらゆいのブッキフについて
今回の△アクションでは、Kukuluのこどもたちへの本の寄付と、活動資金の造成にチャレンジしました。
おかげさまで、集まった本の数はなんと…













2日間で900冊!!!!!



皆さま、本当にありがとうございました。


実はこの裏側には、こどもたちの「読む力」についての課題がありました。

多くの方たちは、子どもの頃にマンガばかり読んで、お母さんに怒られた経験があるかと思います。
怒られなくても、心に残る小説や、マンガの一つや二つある方がほとんどでしょう。

しかし、ここに通う子どもたちは、ほとんど本を読んでいません。
そもそも文字の読み書きが苦手な子がとても多く、マンガですら読めない、本を手にする文化もないという現状です。


そこで、みなさまにご協力いただき、たくさん集まった図書の中から、彼らが関心を持つ一冊と出会えることを期待して、今回のブッキフプロジェクトに取り組みました。


こんなにたくさんの方々にご協力いただけたことを、本当に感謝しています。
これからも本は集めていきたいと思っていますので、不要なものがありましたら、どうぞメールやコメント、お電話でもご連絡ください。


しかし、Kukuluは今活動場所が定まらず、この本を陳列するスペースがありません。
なんとか早く、みんなが本を読める場所を確保するぞ!!!!



尚、報告展示会は、沖縄銀行本店ロビーで、21日(金)まで開催されています。
ぜひ足をお運びください!









2015年8月6日木曜日

気づいちゃいました?

みなさまこんにちは。


気づかれた方も、そうでない方もいらっしゃるかと思いますが、
このブログ、名前が変わりました!


…え?そんな大したことなかったですか?(笑)


実はわたしたち運営メンバーの中で、「Kukulu」の前につける冠をなににしようか、ずーっと悩んでいたんです。



フリースペースKukulu…?
    フリースクールみたいじゃない?

居場所Kukulu…?
    しっくりこないよね…

スペースククル…?
    なんか宇宙を感じない?

くくる食堂…?
    こどもしょくどう、流行ってるよね…


などとつぶやきながら、「アトリエ・Kukulu」にしようということで落ち着きました。


アトリエとは、みなさんもご存じのように、芸術家が仕事をするための工房とか作業場という意味です。
でも語源をたどってみると、アトリウム(atrium)というらしいんですね。



ギリシャ神話で宮殿の水盤のある中庭をアトリウムと呼んでおり(現代のギリシャ語では「明るい・晴れた」という意味)、そこからラテン語古代ローマ時代の住居の中庭を意味するようになった。「アトリエ」の語源にあたる。
古代ローマ時代の住居の中庭は玄関奥に配置された広間で、そこには大きな天窓があり、その下に雨を受ける水盤が置かれ床には大理石が敷き詰められ、人々が集まる社交場の役割を果たしていた。 (ウィキペディアより)















明るい、晴れた、社交場。
中庭みたいに、少し特別な、でも居心地のいい場所。

そこで、こどもという芸術家たちが自由に語らい、活動し、なにかを作り出す。

誰もがもっている、それぞれの取り柄(とりえ)に、「あ!」と気づけるような。


そういう場になっていけばいいという希望を込めて、これからは「アトリエ・Kukulu」として、スタートしていきたいと思います。






2015年8月5日水曜日

ご寄付ありがとうございます!

不登校のこどもたちの居場所「アトリエ・Kukulu」は、みなさまからのご寄付を中心に運営をしています。
これまでに、沖縄県内外問わず、5か月足らずで30万円近くのご寄付をいただきました。
本当にありがとうございます。


みなさまからいただいた寄付金は、子どもたちの食費(主に昼食)や活動費に使わせていただきます。

たとえば、2013年の開所当初から、Kukuluの柱ともなっている食事では、

①バランスのとれた食事をとること(栄養管理)
②みんなで料理をすること(技術習得)
③みんなで食事を楽しむこと(コミュニケーショントレーニング)

を基本にしています。

一人当たりの食費は、一食250円~300円程度で、ときにはもっと高額になることもあります。

もっと安くしたほうがいいという声もあるかもしれませんが、一日三食まともに食事をしている子どもが少ない状況ですので、できる限りの節約にとどめ、Kukuluに来たらおいしいものが食べられるという安心感をもってもらいたいと考えています。
また、なるべく一汁三菜を心がけ、栄養だけでなく文化を知ることもできるような、皿数の多い(こどもたちは洗い物を嫌がりますが。笑)食事も心がけています。


どうぞ、みなさまのご協力を引き続きよろしくお願いいたします。
一緒に食べたい!なんて方がいらっしゃいましたら、どうぞご連絡くださいね。


そんななか、今日は宮城県からお米の寄付が届きました!


宮城県産ひとめぼれ!






















どーーーん。

農家さんから30キロを購入したまま、体調が悪くなり入院してしまい、食べることができなくなったからということで、わざわざ沖縄まで送っていただきました。
玄米で保存されていたそうですが、精米もしてあります。


本当にありがとうございます。
みんな炊きたてのご飯が大好きですので、モリモリ食べまくりたいと思います。

2015年8月4日火曜日

ご案内とご報告。

早いものでもう8月です。
3月末にKukuluが閉鎖してから、もう5カ月になろうとしています。
現在のKukuluは資金不足のこともあり、個人所有のコミュニティカフェを利用して、月に3日~4日ほどあけている状態ですが、そうこうしている間にも、居場所を求めているこどもたちはどんどん増えています。
なるべく早く、常時開いている居場所を作りたいです!いや、作ります!!


みなさま引き続き、この不登校や子どもの貧困問題に関心を寄せていただきますよう、よろしくお願いいたします。
わたしたちも、活動の報告と、情報発信を続けていきますので、なにかわからないこと、知りたいこと、やってみたいことなどがございましたら、遠慮なくこちらまでお問合せください。

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<メールアドレス>   kukulu.re2sch☆gmail.com 
               (※「☆」を「@」に変えて送信してください)
<電話番号/FAX>  098-923-0697(NPO法人ちゅらゆい)

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また、NPO法人ちゅらゆいでは、ご家族との情報交換・相談の場として、月に2回「親の会」を開いています。
同じ悩みを抱えるご家族のみなさんと、私ども専門スタッフが、開かれた場(とはいえクローズですので、個人情報はしっかり保護いたします)で、ざっくばらんにお話しできる時間です。
どうぞ困ったときや、気分転換にでもかまいません。足をお運びください。

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<南部親の会>
 日時:第一火曜日 18時~20時
 会場:沖縄県総合福祉センター 第一会議室

<中北部親の会>
 日時:第二火曜日 18時~20時
 うるま市健康福祉センターうるみん 2F 第二会議室

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参加に予約申込みは必要ありませんが、会場は日時の変更がある場合がありますので、いらっしゃる前にお電話をいただければと思います。
わたしたちもまだまだわからないことがたくさんあります。
ご家族のみなさまと一緒に勉強しあいながら、こどもたちの未来と家族の幸せにつなげていきましょう!




さて、Kukuluのご報告。

7月26日(日)は、9名のこどもたちの参加がありました。
もーほんとに、この人たちったら、連絡はつきにくいわ、当日寝てて起きないわ、すっかり忘れてるわ、まったく手のかかるやつらなのです!
そういう彼らだからこそ、Kukuluに来てくれたり、ぽろっと本音を話してくれたり、がんばっている姿を見ると、すんごくうれしくて、また大好きになっちゃったりするんですけどね。
ツンデレなんてもんじゃないですよ、まったく(笑)

今回はなかなか来てくれない女子も3名来てくれました!
久しぶりにおしゃべりをすると、行きたい専門学校のオープンスクールに参加していたり、バイトを探していたり、家族の世話を一生懸命やっていたりと、それぞれに前に向かって進もうとしている姿がありました。
ただやはり、バイトはやりたいけれど、対人に不安がある。そもそもアルバイト情報誌に書いていることの意味がわからないなどという話があり、働くことについても、やはり大人が一緒に考えてあげなければいけないことだと感じました。

男子はたこ焼き作りに奮闘!
Kukuluでは、なにかにつけてたこパ(たこやきパーティー)をするので、みんなの腕もかなり上がってきているんです。
今回は焼そばも作ってくれて、女子は上げ膳据え膳を満喫しました。
男子は元気なんですが、みんなシャイなので、あまり自分の本音を話さないんですよね。でも、実はこっそり高校の進路を決めていたり、なりたい職業があったりするので、それも聞き逃さず、実現できるように寄り添っていかなければいけないと思います。

男子がつくってくれたたこ焼き

白熱するバトルスピリッツ対決!






























みんなに「新しいKukuluができたら、なにがほしい?」と聞いてみると、
「Wii」
「プレステ」
「新しいソフト」
「でっかいモニター」

…ゲームばっかかい!!

というお答え。

わたしとしては、
「ゆっくり読書できる個室です」とか、
「学習がはかどる机です」とか、
「キッチンは機能的に」とか、そんな答えが、

…答えがくるとは思ってませんでした…。

まあそんなところだろうという答えだったわけですが(笑)、あとから聞いてみると、やっぱり個室は欲しいとか、パソコンのスキルを身につけたいなんて言うものですから、みんながくつろげて、成長できる新生Kukuluを、一日も早く作らなければという思いが改まりました。



残念ながら仕事や家の用事で参加できない子もいましたが、8月には来てくれることを期待しています。

そんな8月一発目のKukuluは明日です!